失敗しない玉こんにゃくの作り方レシピ

ご家庭で作る場合とイベント(お祭り)で作る場合は若干異なります。
というのはイベントで作る場合は出来上がってからすぐに販売できればよいのですが、どうしても保温しておかなくてはいけなくなるためです。

 

まずはご家庭での作り方です。

玉こんにゃく/1 ざる等で水分をよく取ります。
玉こんにゃく/2 次に、なべにいれ、からいりします。
油等は一切入れないで下さい。
玉こんにゃく/3 水分がよく飛んだら、たれを入れ、
混ぜながらよく色がつくまで
転がしながら煮て下さい。
玉こんにゃく/4 割り箸、または串に刺してカラシを
つけてお召し上がりください。
色が付いて味がつけばOKです。 割り箸に刺してから煮るのはやめましょう。
割り箸(特に中国産)に防腐剤や殺菌剤が入っているため、苦くなる場合があります。

 

続いてイベントで調理する場合です。

 

イベント用玉こんにゃく1箱とイベント用玉こんにゃくのたれ1本を使った場合でご説明いたします。

 

まずはご家庭での作り方と同じくざるで水を切ります。大きい鍋にこんにゃくを投入します。油はいりません。こんにゃくを入れる量は最大でかき混ぜることができる量となります。山盛りに入れてしまうとかき混ぜることができなくなります。

 

火力を強火にして「から炒り」します。から炒りの目安は周りの余分な水分がなくなる程度です。キイキイと音がしだしたぐらいが目安です。これ以上やると焦げるんじゃないかと思う一歩手前という感覚です。こんにゃくを触って温かくなっていればOKです。あまり長時間してしまうとこんにゃくの中の微量な空気が大きくなり水泡ができたりしてしまいます。

 

から炒りすることでたれが薄まるのを防ぎ、味染みも早くなり、食感も良くなります。

更に昔からよくあるこんにゃくをお湯で湯がいてこんにゃくの臭みをとるという作業は必要なくなり同様の効果が得られます。

 

ここまででかかる時間は10分程度です。

 

この状態からたれを投入します。たれは薄めずに原液のまま使います。最初に入れる量の目安はこんにゃく1箱に対してたれ1本の半分程度です。もし鍋に7~8kg入れた場合はたれの4分の1程度という計算になります。どのくらい鍋に入れたかをあらかじめ覚えておくといいかもしれません。1袋1kg入っています。

 

中火にしてヘラでかき混ぜながら炒め煮をする感じで外側に色を付けていきます。鍋の下のほうにだけたれがある状態になりますので、どんどんかき混ぜ続けてください。みるみる内に色が付いていきます。

焦げないように、たれが少ない場合はちょっとづつ余っているたれを足してください。

きれいなきつね色になれば出来上がりです。

 

ここまででかかる時間は1鍋30分ぐらいです。

 

外側がきつね色でしょっぱく、中は白いままで味のない状態となります。この状態で完成ですので、串に刺して販売が可能です。時間がたつにつれて勝手に中まで染みていきます。

 

作ったもの全部一気に串に刺してすぐにさばく場合はこれでよいのですが、イベントが数時間あるという場合も考えられます。その際はこの状態から、残っているたれと少量の水を足して保存用のたれを増やし弱火で保温します。たれの味を見ながらちょっとづつ水を足してください。ここで味の調整が可能です。出来上がりがしょっぱい場合はたれを薄めにするとこんにゃくから味が逃げて薄めることができます。

 

イベント当日は他にもガスの準備や串に刺す時間等も考慮すると販売予定の1時間~2時間前から準備していただくとよいかと思います。

 

調理の最初からおでんのようにたれを作りそこにこんにゃくを入れる方法だとものすごい時間がかかります。またから炒りできないのでこんにゃくも水っぽくなり、味の染みもよくありません。

まずは原液のまま一気に作り上げてから最終的にしょっぱさを調整することによりどなたでもおいしく調理できます。

 

初めての方で、おでんのように前日から煮込まなくてはいけないと思っていらっしゃる方がいらっしゃいます。前日から調理すると夜の間に真っ黒になったり、雑菌が繁殖して朝になったらどろどろしていたなんてことが起こります。販売の直前に調理をお勧めしています。

 

鍋とガスが1セットしか準備できない、大きい鍋が無い等困った場合、販売スペースが狭いなんて時に役立つ調理法があります。準備した鍋にすべてのこんにゃくが入らない場合、まずは一鍋作ります。保存用にたれを増やして見た目はおでんのような感じにします。この状態から串に刺して販売を開始し、鍋からこんにゃくが減ったら、減った分のまだ白いこんにゃくを鍋に足します(小さい別の鍋でから炒り済みのものだと最適ですが、水を切っただけでも大丈夫です)。そうすると鍋の中には茶色くにあがったものと白いままのものが混在する形になり、煮あがったものから販売することが可能です。

 

どのくらいの鍋でどのくらいの量が一度に作れるかですが、目安として当店でレンタルしている鍋

が内径48センチあるのですが、これで一度に12kgぐらい作ることができます。なかなかイベント用1箱を一気に作ることができる鍋がないと思われますので上記の方法をご参考になさってください。

 

最初から串に刺して調理すれば作業が楽なんじゃないかと思うお客さまもいらっしゃいます。かき混ぜることができなくなる上に、浸しておくために多量のたれが必要になりますので販売直前に刺してください。

 

長々と書きましたが、こんにゃくをたれで炒めにしてからちょうどよいたれの味に調整して出来上がりですので、初めての方でも大丈夫です。失敗したという報告はまずありません。あったとしても大抵前日に調理して翌日に真っ黒になり玉がしぼんだ場合です。疑問に思う点がございましたら何なりとお申し付けください。

イメージしやすいように動画を作ってみましたのでご参考になさってください。
音が出ますのでご注意ください。